ホーム > オーストラリアのワーキングホリデー > 夢を追いかけるサッカー列伝 > 英貴選手のプロサッカー列伝 VOL.12

夢を追いかけるサッカー列伝
英貴選手のプロサッカー列伝 VOL.12

プロサッカー選手を目指して、チャレンジしているワーホリメーカー達の軌跡をお届けします。
一緒に応援してください。

オーストラリアでプロサッカー選手を目指す仲間たち!!

VOL.12 最終戦

一覧へ戻る | 前のページに戻る

プロサッカー列伝 Vol.12  最終戦

これまでの経緯・・・

Premier−Leagueの舞台で活躍してきたHIDE。Bankstownチームでのレギュラーを座を取り、様々な試合で活躍を見せてきた!!今回はGrand Final決勝の模様をお届け!!そして、この試合が、HIDEのオーストラリア最後の試合になりました。沢山の夢と感動をありがとう!!!でも、これからも走り続けてくれ!!!

最終戦

7.1 Wollongongとの最終戦

1:1の引き分けだったが、何とか2位をキープし、セミファイナルに進むことが決まった。セミファイナルは1位vs2位(ホーム&アウェー)、3位vs4位(H&A)で行い1-2位の勝者はそのまま決勝へ1-2位の敗者は3-4位の勝者と戦い勝てば決勝に進む事ができる。

7.15(日) vs Blacktown(1位)

今シーズン、うちらはホームで負けなし。この試合も勝って、有利な状況で来週のアウェーに臨みたかった。開始8分、SeveのコーナーキックをDFのLuksicがヘディングで先制ゴール☆ この日はうちらがボールを支配する事ができ、うちらのペースで試合を運んでいく事ができた。後半10分、FWのRobbyが左サイドを崩し、ペナルティエリアの外で待ってたSeveへマイナスのクロスをあげ、Seveが得意の左足を振り抜き2:0☆そしてその5分後、ペナルティエリアの少し外からのフリーキック。もちろん蹴るのはSeve。左足で蹴ったボールは壁の上を越え、綺麗に右サイドネットに吸い込まれていった☆ スタンドの声援も最高潮に。この後少し余裕がでたのかな。チームメイト一人一人の顔を見て、みんなとの想い出が頭の中をよぎった。そんな事を思い出してたらなんかこみ上げるものがあって・・・。別にこれに勝ったからって優勝するわけじゃないし、まだ先はあるんだけどね。その後も決定的チャンスを何度も作ったけど、得点する事はできず3:0で試合終了。

7.22(日) アウェーに乗り込んでの2戦目。

3点差以上で負けなければ決勝へ進めるこの一戦。でも前回このグランドで4:0で大敗してるから油断は出来なかった。ロッカールームで準備してる時、相手チームのメンバー表が届いた。それを見たコーチの口から出た言葉は、「レギュラーの4人がベンチスタート」

1.キャプテンのLuke

2.Aリーグ、Queenslandの元キャプテンのChad

3.今シーズンの得点王のOzbey

4.元オーストラリア代表のMendez

1点でも取ればかなり楽な戦い方が出来たんだろーけど、なかなかゴールを奪う事ができず0:0で前半終了。この日は相手のマークが厳しいというか激しかった・・・。ボールを持ったらプレッシャーも早くファールすれすれ、というかほとんどファールで止められた。このセミファイナルは累積でイエローカード2枚もらうと1試合出る事ができない。DFのコーチ兼プレーヤーのTsekeはホームの時1枚もらってて、もしこの試合で1枚もらうと決勝に行っても出る事ができない。だからだと思うけど後半10分にTsekeに代わり19歳のIbbiを投入した。相手はベンチに控えてた3人が次々と交代してきた。 後半15分、故意的ではないがエリア内でDF Studmanの手に当たってしまいPKで1:0。その10分後はゴール前で得点王のOzbeyにうまくすり抜けられ2:0にされた。残り時間20分。

DF Ruksicを中心にとにかく守りに守った。レフリーに残り時間聞いてもまだあと15分・・・。何度も危ない場面があったが凌いで凌いで。相手陣地のコーナーにボールを蹴ったり、その付近でボールキープしたり!そしてついに・・・試合終了のホイッスルが鳴ったと同時にグランドに倒れ込んだ。決勝進出が決まったその瞬間、涙が止まらなかった。優勝したわけじゃないし、ただ決勝に行く事が決まっただけ。それでも今までこんな経験した事なかったし、とにかく嬉しくて。

Seve、Studmanが最初に声かけてくれて、その後も相手チームの選手も握手する時色々話してきてくれて。特に元チームメイトのCindaはすっげー嬉しい事言ってくれてさ〜。もう引くくらいガン泣きだった(笑)

8.5 Premier League Grand Final vs Blacktown CUA Stadium

勝っても負けてもこの試合でシーズンが終わる。もしかしたらオーストラリアでの最後の試合になるかもしれない。今まで自分がやってきた事をみんなに見てもらいたくて、元バイト仲間・サッカー仲間・エージェントの方々、色んな人に声をかけた。決勝進出が決まってから当日までの2週間、できる限りの事はやったつもり。2時間前にチームバスでスタジアムに入ってからは、みんなの雰囲気が一気に変わった。アップ着に着替えてミーティング開始。俺はそうとう緊張してたんだろーね。コーチが話してる間ずっと足が震えてた。

アップも終えユニホームに着替え、いつものようにチーム全員で円陣を組みいよいよグランドへ!入場場面、かなり好きなんだよね。ワールドカップの入場と同じ音楽が流れる中、この日は小学生と手を繋いでレフリーを先頭に入場して行く。グランドに入りスタンドを向いて横一列に並んだ。見てみると今までにないくらいの大観衆だった。あとから知ったけど6000人以上入ってたらしい。その中でも自分の知り合いの顔はちゃんと探せたんだよね。

ここまで来たらもう思いっきりプレーして楽しもうと気持ちを切り替えた。開始早々、ゴール前で自分の前にいいボールがこぼれてきた。胸でワントラップしてシュート。いや〜力んだね。ゴール左に外れていった。前半のうちはつなぐ事もできずただ蹴るばっかでいい形を全く作れなかった。そして前半25分、コーナーキックから相手に先制点を奪われてしまった。こうなるとうちのみんなは下を向いて暗いムードになっちゃうんだよね。俺はというと、下は向かずに盛り上げようと思ったんだけどなかなか自分のリズムをつかむことができなくて・・・。ボールにからむ機会がぜんぜん少なかった。後半に入りうちも何度かチャンスは作ったけどゴールは奪えず。そんな時相手のゲームメーカーのMendezが2枚目のイエローで退場になった。この選手はボールキープがうまくてけっこうてこずってたからこれで少し楽になった。

後半30分、コーナーキックのこぼれをゴール前につなぎ、混戦の中Tsekeが蹴ったボールはポストに跳ね返りそれをFW Robbyが押し込み1:1の同点に。全員Robbyの所に駆け寄り抱き合った。スタンドもすげー盛り上がったね、あの瞬間!残り15分、相手は10人だしこっちのペースで試合を運べるかと思ったのもつかの間だった。後半36分、ゴール前に高く浮き上がったボールをうちのGKと相手の長身FWが競り合い、ボールの行き先はもう一人のFWの前へ。DF2人はゴールをカバー。あそこは俺が行かないといけなかった場面かな。まさかの追加点を奪われた。そしてその5分後、左サイドで相手FWと1対1の場面に。後ろからカバーが来てるのに気づかずチャレンジに行ったら少しずらされセンターリングをあげられてしまった。

中で待ってたMF Chadにゴールを奪われ俺らの前から優勝という2文字は消えた。
Bankstownらしさを全く出せず、自分的にも100%出し切れなかったのがすげー悔しかった。

この日のためだけに日本から応援に来てくれたJOINETの坂本さん、バスを借りてみんなに声をかけてくれたカズさん、遠い所まで応援に来てくれた友達・知人、そして毎試合一緒に会場に来てずっとそばで応援してくれた彼女に本当心から感謝してます。
ありがとうございました。

この先はまだどうなるかわからないけど、とりあえずオフに入る。
あとで後悔しないような道をゆっくり探していこうと思う。

一覧へ戻る | 前のページに戻る